先日、長野に遊びに行った。
大学時代にずっと続けていたバイト先の飲み会に参加するためだ。
同期の友人2人が大学院を卒業して、4月から社会人になる。
そのお祝いということでバイト先の社員から、
「お前も来ないか」と声をかけられた。
僕は2人に渡すプレゼントを買って長野に向かった。

飲み会には、OB、現役含めて15名近くが参加した。
毎月といっていいくらい飲み会をやっていたけど、
こんなに大勢集まったのは初めてだ。
同期の2人と話して、お世話になった社員と話して、
後輩と話して、僕がやめたあとに入った後輩とも話して。

みんなに名刺も渡した。
航空会社のロゴ入り名刺ということもあり、ちょっと自慢もあったけど、
社員に対しては今の自分があることへの感謝の想い、
同期に対しては今後お互い社会人として頑張ろうという想い、
後輩に対してはOBは社会人として頑張ってるよ、付いてこい、
という想いで名刺を渡した。

僕らが入ったときはバイトの人数も少なく、仕事も多く、
週5日入ることもあった。
生徒のため、校舎のために一生懸命がんばってきた。
今では人数も増えて、後輩たちはさらに難しい仕事もこなしていた。
スキルやモチベーションは、当時の僕よりも断然上だ。
それは僕が目標としていた姿だった。
後輩は言う。
「先輩たちが技術的にも精神的にも土台を築いてくれたんです」と。
また社員は言ってくれた。
「あの頃は会社としても何もかもが初めてだったけど、
 お前らから始めて手探りでもずっと続けてきたからこそ今がある」と。

本当に嬉しかった。
わずか数年だったけど、僕は確かに歴史を作ったんだな、と。
同時に校舎をここまで成長させてくれた後輩にも感謝の気持ちで一杯だった。

何でもそうだけど、ただやるだけだったら誰でもできる。
終わったときに始めと変わらなければ何の意味もない。
名前は残らずとも、その仕事に歴史を残せるか。
それが大事なんだなと思った。
2009.02.24 Tue l Daily l top ▲
決めた。決めた。
僕はやっぱりパイロットになろうと思う。

整備士という仕事が嫌というわけじゃない。
整備士という仕事は本当に素晴らしい職業だと思う。
毎日毎日、整備士のサインがないと飛行機は飛べないし、
不具合があれば原因を見つけて直してあげないと、
飛行機は飛べない。

「早く仕事終わらせて帰りたいな」ってときでも、
飛行機は容赦なく不具合を持って帰ってきたりする。
そのときに、
「ま、いっか。明日の人にまかせれば」
じゃ済まされない。
直せるのは、そこにいる自分しかいない。
しかも、直したら直したでその責任はずっとつきまとう。
それだけに、整備士の試験は業界のなかでは最も難しいとされる。
あのパイロットの試験よりも・・・。

目の前の山はかなり険しい。
険しければ険しいほど、僕の闘志は燃える。
実際に仕事していて、油にまみれて大変だなってときでも、
作業中はやっぱり楽しい。
仕事が終わってからも、家に帰って勉強勉強。
先輩からはタイヤ1本について1時間も語られたり、
教科書にはない裏技みたいなツールの使い方を教わったり、
毎日が刺激でいっぱいだ。
いまさら道を変えずに、目の前の山を必死で登る、
こっちのほうがいいんじゃないのか。
って思ったりする。

でも何か物足りない。
このままでも良いけど、やっぱり物足りない。

最近、物足りない理由が分かった。
「整備とパイロットは緊張感の種類が違う」から。
例えば、前の日の作業でタイヤを変えました。
着陸時、そのタイヤが外れました。
そのとき整備士は、
「誰がその作業をやったのか、原因は何か、再発防止策は、と考える。
その後、全員に周知して以後対策の上で作業を行う。
乗員は違う。
「最も安全に止まれる方法は。最悪の事態を防ぐには。そのあとの行動は。」
と緊張感の中で瞬時に考え、最善の行動に移るはず。
いざというときの行動が、人の命を左右する。
僕はそんな仕事をやりたい、とずっと思ってきた。
難しく考えてしまったけど、
間単にいえば、飛行機を飛ばしたいってこと。
そのなかで得られる達成感を生きがいにしていきたいってこと。

「なりたい」という気持ちだけじゃ中途半端だ。
「なる!」と決めることが、どんなに大切か分かった。
だから僕はもう決めた。
だったら会社辞めて、海外でライセンスとって来いよ。
って話になるけど、そうはいかない。
このご時勢、会社辞めて失敗したら絶対立ち上がれない。
だから僕は時を待つ。
それに仕事は仕事。中途半端にはできない。
最短で一等航空整備士のライセンスをとるつもりでがんばるし、
この仕事をがんばれば、いつか財産なる。

道はますます険しくなった。
2009.01.28 Wed l Daily l top ▲
先日、中学時代の同窓会に行ってきた。
急な連絡だったけど、
成人式から5年目ということでかなり大勢集まった。

僕は県外からの参加で、飛行機で沖縄に向かった。
時間どおりに会場に着く予定だったのに、
空港に行く途中の電車でまさかのトラブル。
次の次の駅のホームに人が転落したため救助を行う、とのこと。
5〜6分待って発車したものの、乗り継ぎの電車に間に合わず。
結局、空港に着いたとき、
沖縄行きの飛行機は目の前で行ってしまった。
この便に乗れないということは、同窓会に間に合わないことを意味する。
次の便は、4時間後。
沖縄に着く頃には1次会は終わってしまう。
別の空港を経由して向かったけど、
1次会の終わりからの参加になってしまった。
何か乗り遅れた感たっぷりだし、
ゲームも終わって、まったりしてる空気が辛かった。
入れ違いで帰ってしまった友達もいて、全員に会えず。
すごく残念だった。つぎ会えるのは何年後だろう。
おい!ホームから落ちた人!!
僕の楽しむはずだった時間を帰せ!!って叫びたい。

でもそんなイライラも、久しぶりにみんなと話すとすぐに消えた。
最初に話したのは、中学1年のときにケンカして、
中学の3年間ずっと絶交してた友達だった。
お互い意地があることは分かってたけど、
何でケンカしたのか覚えていない。
今となっては笑い話で、12年ぶりに笑い合った。

25歳にもなるといろいろ変わるものだ。
5年前は学生やってる人が多かったけど、
今はほとんどの人が仕事している。
話す内容もいまやってる仕事だったり、将来のことだったり。
でも一番盛り上がるのは、やっぱり思い出話。
何年経っても、思い出は褪せることはないのだ思う。
というか、年が経つに連れていろいろ裏話が分かってきて、
それがまた面白く、思い出にコクが出てきてる気がする。

あと変わることと言えば、女の子かな。
男は会った瞬間思い出せるのに、
女の子は全然思い出せないくらいキレイになっている。
名前を聞いてびっくりした。

あと、結婚してたり、子供がいたりする人もいた。
3月までにさらに2人結婚式を挙げる。
幸せな人生を歩んでるだなぁって感じ。
まだまだだと思ってたけど、
そんなことを考えないといけない歳になってるのかなぁと思った。
全然そんな焦りとかないけど…。

1次会のあとは2次会。
そのあとは家が近いもの同士4人で、3次会。
朝7時まで飲んで解散した。

最初から参加できなかったけど、すごく楽しい同窓会だった。
今度集まるのは、また5年後かな。
絶対行こう。
2009.01.14 Wed l Daily l top ▲
寒くなってきた。
ここの空港は本当に風が強い。
ゴーアラウンドする飛行機もしばしば。
作業中、パーツやツールが飛ばされることもある。
ちょっと高い足場に載って作業するときは、
自分の体が飛ばされないようにも気を使う。

自然を相手に仕事をしてるのはパイロットだけじゃない。
と、最近つくづく思う。

どんなに風が吹こうが、雨が降ろうが、雪が降ろうが、
ノーマルも不具合も関係ない。
手が悴んでて感覚がなくなっていても、出発までに直して、
パイロットに気持ち良く操縦してもらって、
お客さんに気持ちよく乗って頂くのが僕らの仕事。

作業中、どんなに寒くても、
先輩たちは「寒い」とか「痛い」とか一言も言わない。
例え心の底から思っていたとしても。
本当にすごいと思う。
その分、暖かい事務所に帰ってきたら本音が出るんだけど。

来月の勤務表を見た。
初めて家族と過ごさない正月を迎えることになりそうだ。
2008.11.29 Sat l Daily l top ▲
社会人になって7ヶ月がたった。
早番と遅番が不規則に入り、遅番の残業で朝を迎えることもある。
体力的につらいこともあるけど、
早朝と深夜に働いた分は手当として帰ってくるから、
それはやっぱり嬉しい。
しかも、結構な額になる。
社会のシステムにはつくづく感心する。

きょうは仕事のことで課長に呼び出さた。
マズいことしたかなぁと思って付いていったら、
褒められた。
そのあとは、伸び伸び仕事することができた。
叱られるより褒められたほうが僕は伸びると思う。

いまやってる仕事。
センダー(エンジンスタート時のキャプテンとのやりとり、状況報告)
部品の発注、発送、受領
作業の準備、片付け
車両点検、給油
掃除
ゴミ捨て
洗濯
先輩のパシリ(ツールを取りに行ったり、ライトをあてたり)
気をきかして動く
などなど…。

とにかく雑用ばかり。
最近、この雑用が整備を円滑にし、
結果として定時出発、品質向上につながることがわかってきた。

下っぱのうちは何もできないから、
とにかく今は雑用に撤しようと思う。
2008.11.04 Tue l Daily l top ▲
ふと懐かしい曲を思い出した。
高校の時、よくカラオケで歌ってたなぁ。
1年のときなんか、テスト終わったら必ずカラオケ行ってたよねぇ。
「発散!!」とか言って。



あの頃のみんなは元気かな。
あのメンバーでまた集まりたいね。
2008.10.13 Mon l Daily l top ▲
空席があれば社員優待券を使ってタダで飛行機に乗れるのは、
航空会社に勤める人の特権ともいえる。

それを利用して、僕は月1〜2回は沖縄に帰るようにしている。
短期滞在だけど必ずやることがある。
それは、父さんと弟たちと4人でゴルフ。
今まではショートコースしかまわったことなかったけど、
この前、初めてチャンピオンコースをまわった。

衝撃だった。
ほとんどのホールの1打目はドライバー。
谷越え、池越え、林越えなんて当たり前。
青い海に向かって打つドライバーは最高だった。
それから、グリーンの見えないパー5。
攻め方を考えてクラブを選択。
アンジュレーションの激しいグリーン。
カーブしながらカップに向かうボールの動きは面白い。
戦略を考えながらのゴルフがこんなに楽しいとは思わなかった。

気になるスコア。
初めてだったから150を予想してたけど、
終わってみれば126。
OBは1回、なくしたボールは2個。
決して良いほうとは言えないけど、
デビュー戦にしては上出来だったと思う。

ドライバーもまっすぐ飛んで飛距離も出たし、
アプローチもほとんど1オンできたし、
パットも2パット以内で入ったし。
あとはアイアンの5番〜8番がトップせずに打てるようになれば、
スコアもグッとあがるかな。
練習しよう。

ゴルフにハマってきたなぁ。。。
2008.10.07 Tue l Daily l top ▲
ここ最近、ひとりでビールを飲むことが多くなった。

本気で整備士になりたかったらこんなに悩むことはないのだろうけど、
悩むってことは、
どうやら僕は、本気で整備士になりたいとは思ってないらしい。

タイヤ交換にしても、酸素ボトルの交換にしても、
あまりやりがいを感じない。
それでも僕は仕事だからと一生懸命作業を覚える。
だけど先輩は、作業はやりがいを感じてやるものだと言う。
やりがいを感じないやつに作業はさせないと言う。
仕事ってやりがいを感じないとできないものなんだろうか。
やりがいを感じないと整備士になれないのだろうか。

僕にはずっと思い描いている夢があり、
今でもそれは諦めてないわけで。
そんなことは言えるはずもなく、
先輩にはやりがいを感じているように見せないといけないわけで。
そのへんのギャップが今の僕にはつらいわけで。
2008.09.29 Mon l Dream l top ▲
先日、実家に帰る途中、飛行機からみたもの。
通路側に座っていた僕は、
気分転換のために、左側のドアの窓から外の風景を見た。

おぉ!!ヒコーキ雲!!
しかもこの飛行機、すぐ横を並んで飛んでるし!!
飛行機が互いに交差する瞬間は、何度も見たことあるけど、
並んで飛んでいるのは初めて見た!

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13.jpg


距離もそんなに離れていない。
見た瞬間どんな飛行機かすぐに分かるほど。
ANAのボーイング747−400D。通称ジャンボ。
こっちはボーイング777−200。通称トリプル。
速度も高度もほぼ同じ。
高度はジャンボのほうがちょっと高いかな。
速度もほんのちょっとジャンボのほうが速い。

止まっているように見えるけど、
互いの巡航高度は約10,000m、巡航速度は約900km/h。
まさに世界最高、世界最速のレースだ。
ということを考えながらずっと眺めていた。
もちろん、ジャンボからも同じようにこっちが見えているはず。
同じように写真をとっている人がいれば、
ぜひ見てみたい。

那覇に降りて、到着ロビーの電光掲示板を見ると、
東京からのジャンボが約25分のDELAYで、
僕らのちょっと前に到着していた。
たぶん、あのときのジャンボかな。
いま思えば、相当急いでたのかも。
2008.09.25 Thu l Daily l top ▲
きょうは「空の日」。
僕が働く空港でも、盛大にイベントが開催された。

僕もスタッフとして動員された。
生まれて初めて、空の日のイベントに参加。
妙に緊張した。
整備士の他にもパイロットやCA、グランドスタッフなど、
いろんな仕事に携わる人たちでイベントを運営した。
僕は整備士として参加。
つなぎを着た整備士がターミナルを歩いている姿は、
普段見ないだけに、かなり違和感がある。
人目を気にしてもしょうがないので、
一日を思い切り楽しむことにした。

イベントでは、体験搭乗や飛行機との綱引き、マーシャラー体験、
航空教室やスタンプラリーなどなど、
ちびっ子にとっては、楽しくてしょうがない一日だったに違いない。

僕はスタンプラリーを担当。
ちびっ子たちと遊んでいると、仕事していることを忘れるほど楽しかった。
子どもの笑顔は本当に不思議だ。
みんな心から飛行機が好きなんだなぁ、
といつかの純粋な気持ちを思い出した。

制服を試着しての記念撮影では、
どの子供もパイロットかCAの制服を選ぶ。
子供じゃなくても「写真とってもらえますか?」
とお願いされるのは整備士で、
写真に収まるのはパイロットかCA(泣)
やっぱり整備士は陰の存在なんだなぁ、と実感する。
でも時折、整備士のつなぎを選んでくれる子がいて、
そのときは凄く嬉しかった。
将来はぜひ飛行機に携わる仕事を選択肢に入れて、
夢に描いてほしいと思う。

空の日はちびっ子だけでなく、飛行機マニアにとっても楽しみな日。
一眼レフカメラを肩にかけた人たちが大勢いた。
整備士とは滅多に話す機会がないからと、
僕に話しかけてくれる方も何人かいた。
飛行機マニアだけあって僕ら整備士よりも詳しかったりする。
飛行機だけでなく、会社やダイヤの歴史まで教えてくれた。
会社の将来まで考えてくれる方もいた。
彼らと話して思ったことは、
僕ら以上に会社や飛行機を心から愛している、ということ。
飛行機を生きがいにしている人の想いは本当に熱い。

きょうは一日を楽しめたことはもちろんだけど、
お客さまがどんな思いで飛行機を見ているか、
どんな思いで飛行機に乗っているかを、
肌で感じることのできる一日だった。
その想いに応えられるように、また明日からがんばりたいと思った。
2008.09.20 Sat l Dream l top ▲